PowerDVDで音楽CDを編集して作成したPowerPlayerのリンクをブラウザで再生したい
CDには、「ネットワーク等を通じてこのCDに収録された音を送信できる状態にすることは、著作権法で禁じられています。」と書いてありますが、なんでPowerPlayerはWEB上で音楽が聴けるのでしょうか?
CDに記載されている「ネットワーク等を通じて送信できる状態にすることは禁じられている」というのは、CDから自分で音源を取り出して無許可で配信することを防ぐための注意喚起です。この記述があるのは、音声データの取り扱いについて利用者に法律的な制限があると示すためです。
🎵 なぜ「PowerPlayer」では音楽が聴けるのか?
1. 私的複製と公衆送信の区別
- 私的複製:CDを自分でコピーして個人で楽しむ分には許可されています。
- 公衆送信:その音源をネット上で公開し、第三者がアクセスできる状態にすると著作権侵害となります(日本の著作権法で保護された行為)。
CDの注意書きは、この「私的利用」の範囲を超えないよう警告しているのです。
2. PowerPlayerは"合法なデジタル音源"を配信している
- PowerPlayerのような音楽配信サービスでは、既にデジタル化された公式音源をストリーミングで提供します。
- それらはレコード会社やアーティストと配信ライセンス契約を締結しており、著作権に基づく許諾を得ています。
- さらに、JASRACなどの著作権管理団体や機関で定められた使用料を支払っており、合法的に配信できる仕組みです。
3. 米国法における仕組みの例
- 米国では、1995年のDigital Performance Right in Sound Recordings Actにより、インターネット配信(デジタルオーディオ送信)は著作権者の許諾・使用料支払いが義務付けられました。
- ラジオ放送などの非デジタル送信とは異なり、ストリーミングには特別な許可と料金が必要であると定められています。
✅ まとめ
CDの注意書き PowerPlayerとの違い 個人がCD音源を抽出し配信しないように警告 配信側は権利者と契約し、著作権使用料を支払い合法配信 私的利用の範囲外を禁止 デジタル送信の著作権使用料制度に基づいて動作
▶ CDの注意書きは「一般ユーザが無許可で配信しないでください」という個人向け警告です。
▶ PowerPlayerは正規ルートで権利処理・許諾された音源を提供しており、合法的なサービスなのです。
CDの注意書きは「個人がCDの音源をネットワーク経由で公開すること」を禁止するものです。これは公衆送信権(著作権法で定める権利)を侵害しないよう警告しています。
一方、PowerPlayerのような音楽配信サービスは次の理由で合法です:
- 権利者との契約:レコード会社やアーティストと配信ライセンス契約を結び、著作権者の許諾を得ています。
- 著作権使用料の支払い:JASRACなどの管理団体や権利者に対して、ストリーミング利用料を支払っています。
- 法制度に基づく配信:日本や米国では、デジタル配信は「公衆送信」に該当し、許諾と料金が必要です。米国では1995年のDigital Performance Right in Sound Recordings Act、日本では著作権法で同様の仕組みがあります。
つまり、CDの注意書きは「個人が無許可で配信する行為」を防ぐためであり、PowerPlayerは正規の権利処理を行っているため合法的に音楽を提供できるという違いがあります。
PowerDVDで編集した音楽CDを「PowerPlayer」のリンクとしてブラウザで再生する方法について、以下のように整理できます。
✅ 実現したいこと
PowerDVDで編集・作成した音楽CDのコンテンツを、PowerPlayerのリンクを使ってブラウザで再生したい。
🔍 必要な条件と手順
1. PowerDVDで音楽CDを編集・取り込み
PowerDVDでは、音楽CDを以下の手順で取り込めます:
- CDを挿入 → 「取り込み」選択
- 曲を選択 → MP3などの形式で保存
- 保存先を指定して取り込み
2. CyberLink Cloudにアップロード
PowerPlayerでブラウザ再生するには、CyberLink Cloudに音楽ファイルをアップロードする必要があります。
- PowerDVDまたはPowerPlayer 365を使って、取り込んだ音楽ファイルをCyberLink Cloudにアップロードします。
3. PowerPlayerで共有リンクを作成
PowerPlayerアプリ(スマホまたはPC)で以下の操作が可能です:
- クラウド上のメディアに対して共有リンクを作成
- このリンクを家族や友人に送ることで、ブラウザで再生可能になります(受信者はアプリ不要)
4. ブラウザで再生
共有されたリンクをクリックすると、ブラウザ上で音楽が再生されます。
- PowerPlayerのインストールは不要
- サイバーリンククラウドのアカウントがなくても再生可能
📱 必要なアプリ・サービス
- PowerDVD(PC)
- PowerPlayer(スマホ/タブレット)
- CyberLink Cloud アカウント
🔧 補足
- PowerDVD単体ではクラウド共有リンクの作成はできません。PowerPlayer 365またはPowerPlayerアプリが必要です。
- 音楽CDの「編集」とは、曲の選択・形式変換(MP3など)・メタ情報の追加などを指します。
市販CDの音源をCyberLink Cloud経由で共有することには、著作権上のリスクが明確に存在します。以下にその理由と注意点をまとめます。
⚠️ 市販CDの共有に関する著作権リスク
🎵 市販CDには複数の権利が含まれています
市販されている音楽には、以下の3つの権利が含まれています:
- 著作権(作詞者・作曲者など)
- 著作隣接権(歌手・演奏者などの実演家)
- 著作隣接権(レコード製作者)
これらの権利は、私的利用以外の目的で共有・配信する場合には、すべて許諾が必要です。
🌐 CyberLink Cloudでの共有は「公衆送信」に該当
- PowerPlayerで生成したリンクをYouTubeなどに掲載すると、不特定多数の人がアクセス可能な状態になります。
- この状態は、著作権法上の「公衆送信権」や「送信可能化権」の侵害に該当する可能性があります。
🚫 許可なしの共有は違法
- 市販CDの音源をクラウドにアップロードし、リンクを公開する行為は、著作権者の許諾がない限り違法です。
- たとえ収益目的でなくても、「共有」=著作物の公開とみなされます。
✅ 安全に共有するための選択肢
方法 著作権リスク 備考 自作音源の共有 なし 自分が著作権者であれば問題なし 著作権フリー音源の共有 低 ライセンス確認が必要 市販CDの共有 高 許諾が必要(JASRACなどを通じて) 家族・個人での再生 なし 私的使用の範囲内ならOK
📌 まとめ
- 市販CDの音源をCyberLink Cloudで共有し、リンクをYouTubeに掲載することは、著作権侵害のリスクが高いです。
- 公開共有を行う場合は、JASRACなどを通じて正式な許諾を得る必要があります。
- 自作音源や著作権フリー素材を使うことで、安全にリンク共有が可能です。
もし、「このCDの曲をどうしても共有したい」という場合の、その楽曲の権利状況を調べる方法や、JASRACでの申請手順。
市販CDの楽曲を共有するためにJASRAC(日本音楽著作権協会)へ著作権利用申請を行う手順を以下にまとめました。
✅ JASRACへの著作権利用申請の基本手順
① 利用したい楽曲がJASRAC管理か確認
- JASRACの楽曲データベース「J-WID」で検索します
→ J-WID検索ページ
楽曲名・アーティスト名で検索可能です。
② 利用目的に応じた申請方法を選ぶ
利用目的によって申請窓口が異なります:
利用目的 申請方法 インターネット配信(YouTubeなど) J-TAKT(オンライン申請) CDや映像ソフトの制作 J-RAPP(オンライン申請) 店舗BGMやイベント演奏 J-OPUS(オンライン申請)
③ 使用料の確認
- 使用料は楽曲数や利用形態によって異なります。
- 例:インターネット配信の場合、1曲あたり数百円〜数千円程度。
- 使用料の概算はJASRACの「使用料シミュレーション」で確認できます。
④ 申請書類の提出
- オンライン申請(J-TAKTなど)または紙の申込書をダウンロードして郵送・FAXで提出。
- 必要書類:
- 楽曲名・アーティスト名
- 利用目的・方法(例:YouTubeでの再生)
- 使用予定期間
- 音源の出所(CD、配信など)
⑤ 使用料の支払いと許諾番号の取得
- 審査後、請求書が届きます。
- 支払い完了後、許諾番号が発行され、正式に利用可能になります。
⚠️ 注意点
- 市販CDの音源を使う場合は、JASRACだけでなくRIAJ(日本レコード協会)への申請も必要になることがあります(音源の複製権)。
- 音源の出所が「CD」か「配信」かによって、申請先が変わる場合があります。
📌 まとめ
市販CDの楽曲をYouTubeなどで共有するには:
- JASRACで著作権利用申請
- 必要に応じてRIAJにも申請
- 使用料を支払い、許諾番号を取得
- 許諾を得た上でリンクを公開
もし、具体的な楽曲名や利用方法(例:YouTubeで再生、ブログで紹介など)が決まっていれば、どの申請窓口を使うべきかをさらに詳しく調べて下さい。
