従量制課金接続をオンにしよう!

2025年10月14日


従量制課金接続をオンにすると、マルウェアの自動ダウンロードリスクが減少する理由について、詳しく技術的に解説します。

🔐 従量制課金接続の仕組みとマルウェア対策の関係

1. Windowsの通信制御機能が働く

従量制課金接続をオンにすると、Windowsは「通信量を節約するために、不要なバックグラウンド通信を抑制する」ように動作します。

制限される主な通信:

  • Windows Update(重要な更新を除く)
  • Microsoft Storeの自動更新
  • OneDriveの自動同期
  • 一部のアプリのバックグラウンド通信(例:ニュース、天気、広告)

セキュリティへの効果:

  • マルウェアが外部サーバーと通信して追加の悪意あるコードをダウンロードする機会が減る
  • 自動的にインストールされる不正な更新やアプリがブロックされる可能性が高まる

2. マルウェアの典型的な動作を阻害する

多くのマルウェアは、以下のような「ステルス通信」を行います:

  • 感染後に外部のC&C(Command & Control)サーバーと通信
  • 追加のペイロード(悪意あるコード)をダウンロード
  • 感染拡大や情報送信を行う

従量制課金接続がオンになっていると、これらの通信がOSレベルで制限されるため、マルウェアの活動が阻害されます。

3. ユーザーの操作を促す設計

従量制課金接続では、アプリが通信を行おうとすると、「この接続は従量制課金です。通信すると料金が発生する可能性があります」という警告が表示されることがあります。

この設計により:

  • ユーザーが意図しない通信に気づきやすくなる
  • 不審なアプリの動作に早く気づける
  • 通信を手動で許可する必要があるため、自動感染のリスクが減る

⚠️ 限界と注意点

限界             内容 

  完全な防御ではない      従量制課金接続は「通信制限」であり、ウイルス検出や駆除は行わない 

  手動操作は制限されない    ユーザーがダウンロードやインストールを行えば、感染の可能性は残る 

  セキュリティ更新も止まる   Windows Updateが制限されるため、脆弱性が残る可能性あり

✅ まとめ

項目             従量制課金接続「オン」の効果 

 自動マルウェア通信      ✅ 制限される(リスク減少) 

 ユーザー操作による感染    ❌ 制限されない(注意が必要) 

 セキュリティ更新       ⚠️ 制限される(手動更新推奨) 

 完全な防御          ❌ 不可(他の対策と併用が必要)


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